★10・FF11がもっと自慢して良い所【時間泥棒】

余はまさにタイパ時代。

時間をどう使っていくのか? というのが非常に大きいテーマとなっております。

それは当然、当代のゲーマー諸氏に於いても同様で、時間を効率良く使ってゲームをする、短い時間でゲームを楽しむ、1~2時間程度の余暇時間をいかに密度の高いモノにするか……という方向で極められつつある気がします。

そのため、移動の車中や昼休みの昼食後、とにかく余っている時間を駆使しても楽しめる様な作品、そしてシステムを採用しているゲームが「普通」に「当たり前」となっています。電車移動の最中に、ちょっとしたデイリークエストやログインボーナスを獲得……ほら。みんな心当たりがあるでしょう?

さて。そんな時代に。

我らが「お薦め」である『FF11』は今年サービススタート22年目を迎える老舗。うん、こう書くとそこまで……じゃない気がしますけれど。

『FF11』がスタートした2002年は分煙がだんだん浸透しつつあった頃。街中で歩き煙草は当然だし、会社内で喫煙所が作られて、紫煙がゲーム機にかからなくなった頃。『FF11』をプレイするためのPS2のBBユニット、HDDにヤニストッパーが発生しづらくていいな……と思った覚えがあります。

さらに、インターネットが普及直前。ネットワークの主流はテレホーダイ。それ以外の通常通話を利用した通信環境だと、一カ月に10万円単位で電話料金がかかっていました。WIFIは存在せず、スマホのティザリングなんて当然ですが「ございません」。そもそも、初代iPhoneが発売されたのは2007年ですからね。携帯電話です。二つ折りです。

筆者は『FF11』と同時に、ADSLの40Mに加入しました。当時普及途中で自宅(東京近郊)にネット回線が繋がったのが奇跡とまで言われたのを覚えています。そして、まだ普及してない地域に住む知り合いからもの凄く羨ましがられたのを覚えています。

はい、ということで、御理解頂けたでしょうか? 現役でプレイ可能な『FF11』という作品は、実は既存の現代のシステムや仕様が確率する二段階……いえ、厳密には五段階ほど昔のタイトルということになるのです。

注:書き手は『FF11』をくさしたいわけではありません。現在でもプレイ中であり、本作以上の作品が見つからないと日々模索し続けている、「おす厨」:限りなく厳選され高濃度で調教されたお薦め中毒者の略:なのです。なので、怒らないで先を読んでみてね!

そんな『FF11』ですから、タイパを主題とする現在の最先端ゲームとは一線を画します。

一日が48時間あると豪語したと言われる、古強者の集いし場所、24時間戦えますかの主戦場。ええ、ええ、MMORPGにロールして戻ってこない様な「廃人」の方々が「ある程度満足」できる仕様が用意されていました。

それは当時、様々な現象を巻き起こし、話題を産み出し、固有名詞を作り上げました。

「俺、今日で徹夜三日目……」と睡眠不足を威張りながら、HNMの張り込みに参加するものの、挑発が遅れてHNMLSリーダーに怒られている三沢系。

自分で飲んだペットボトルに自分でもよおしたオシッコをして、トイレに行く回数すら減らして戦い続けるペットボトルバトラー。

自分以外のパーティメンバー……全六人を全て、自分で操作する六垢使いのプレイヤー。

これらは『FF11』が産み出した幻影。そう。幻想。まさに最終幻想。ファイナルファンタジー。ぶっちゃけ、既に、存在しません(多分。健康の為にも)。

現在もサービス中で、絶賛大盛り上がり中の『FF11』ではこういった「旧来」の廃人仕様を出来る限り排除しつつ、ゲーム本来の楽しみを奪わないように改良が施されています。

PT(パーティ)メンバーがいなければ、効率良くレベル上げができなかった→ソロで、さらにフェイスというNPCを召喚して6人PTを結成し、かなり効率良くレベル上げ可能。

移動に時間が掛かりすぎ、忘れものしたら取りに戻るのにさらに30分待ち→現在ではクリスタル=ホームポイント間でのテレポが可能。その他にも本テレポ、ウェイポイント等、移動手段は非常に豊富。さらに「行ったことが無いエリア」へも飛ばしてくれるユニティテレポなんてのまであるから、ほぼほぼ移動時間が掛からない。特に、BF前には大抵HPが存在するので、ジョブチェンジも一瞬。

一度討伐すると、三日後から抽選が開始されるHNM→尽くトリガーアイテムでの発生システムに変更。倉庫キャラを駆使すればキングベヒとの20連戦なんて簡単にできるので、「守りの指輪」も昔に比べればあっという間に手に入る。

BFに入った瞬間にトリガーアイテムが無くなってしまうシステム→現在初心者や復帰者が最初に通うことになるコンテンツ「アンバスケード」は、敵に勝利した瞬間にトリガーアイテムが消費される。そのため、繰り返して敵に挑むことが異様に簡単で、攻略魂を揺すぶられる。経験値ロストは有るけれど、エクゼンプラーポイントのロストはないのもニクイ。
注:但し、この仕様は現在もアンバスのみです。他は昔の仕様のまま……だけど、プレイヤーが強くなっているので、大抵負けないので大丈夫なものが大半。

とまあ、この辺は判りやすい部分のみ。『FF11』はこれ以外にもここ数年でメキメキと改良されています。

過去にプレイしていた復帰者にとって「天国」の様な仕様変更とでもいうのでしょうか。

まあ、どんなにプレイしやすくなっても……クエストで次の目的地に矢印が表示されない、とか、ミニマップが画面上に表示されていない、とか、発生条件が非常に複雑で一覧表とフローチャートを見ながらじゃ無いと達成できない、とか……古強者仕様が尽く散見されるため、初心者プレイヤーには非常に薦めにくいという評価は変わらなかったりするのですが。

で。そんな『FF11』ですが、プレイしやすく、自分なりに現在のちびっ子ゲーマーに対してどうにかしてプレイして欲しいと努力した結果。

凄まじいレベルので時間泥棒になりつつあります。

移動時間を短縮したり、クエスト発生条件が緩和したため、ゲーム本来の魅力に常に触れることになるのです。

そう。『FF11』の本来の魅力。以前に書いた↓

★05・FF11がもっと自慢して良い所【装備品を集めたくなる複雑なプロパティ】

https://shitirokugou.com/moji/2024/10/05/post-216/
https://x.com/zangetu_lb/sta/Zangetu_lb/status/1753616677647052882

これであります。装備品等のアイテムの入手。これが本作の大きな魅力。

これがなぜ、単純に時間泥棒になってしまうのか。

それは幾つもの可能性、そして解決策が用意されているからです。

というアイテムが欲しい→それを入手するためにはBというBFに通わなければならない→そのBFに通うためにはメリポが必要で、効率良くメリポを稼ぐにはCというジョブが使えるようになりたい→Cというジョブをレベル上げしてジョブポを上げるには、Dという装備が必要になる……。

Eというアイテムを入手するには昔はFというコンテンツでしかゲットできなかったが、今は、Gというコンテンツでもゲット出来る。なので、Gというコンテンツを連戦したいのだが、今月のGというコンテンツではHというジョブが使えると非常に有利に展開する……。

といった感じで何か一つしようと志した時点で、実はそこに至る道は幾つも用意されている場合が多かったりします。これは、純粋に計算されたものではなく、前述したような年月の蓄積の結果、降り積もった重厚さなのです。

さらにその重厚さはインターネット自体にも襲いかかります。22年の月日は情報を複雑化。劣化、更新、新規記事、さらに真偽判定をプレイヤーに強要し、それすらもゲームの一部であると主張し始めます。

自分が出来る限りの情報戦略ツールを使い尽くして、入手したい情報の根本にあるもの、そして、その派生について調べ尽くし……それこそ、ウィンドウやタブを十枚、二十枚と表示させて……。

まるで、自分がハッカーになったかのような錯覚を覚えながら、最善策を選択する。そう。そこにあるのは、世界を舞台にした情報検索入手ゲームの最前線。しかも、最終的な選択肢は、自分にあるのです。
(まあ、大抵は『FF11』最王手wikiである「FF11用語辞典」さん https://wiki.ffo.jp で事足りることも多い……のですが)。

ほら。なんていうか、ただただ、RPGを受身でプレイしている……という自体では無い事がお判りいただけたでしょうか?

通常であれば、基本受身でしかないTVゲームという娯楽。製作者、開発者、メーカーの思惑に踊らされ、課金を繰り返してしまうユーザー。それが普通であり、まあ、当たり前の時代に。

『FF11』は、プレイヤーが、ある程度積極的に、攻勢的に取り組まなくてはならないように仕組まれてしまった……わけです。結果的に。

まあ、これが、ゲームスタート時からの戦略……とは言えないところが、直接的な評価に繋がりにくい、判りにくい所でもあるんですけどね。

昔の『FF11』の時間泥棒と、今の『FF11』の時間泥棒の違いは明確です。アレキサンドライトを孫の代まで集める必要があった時代と、工夫すれば数カ月で調達できる時代。

現在の時間泥棒は、プレイヤーがインターネットを駆使する超級電脳戦士となれば、瞬間で解決することも可能なのです。

と、まあ、誰も知らないところでこっそりと、そんな素晴らしい進化を遂げている『FF11』ですが、大して興味の無い人の一般的なイメージからは逃れられません。

なのでどうしても、避けられないのは、人口減。古いゲーム=つまらない、格好悪い、くさい(?)というマイナスイメージからはどうしても新規参入者を鈍らせます。さらに面倒くさい……は重厚という意味でもあり真実なので手に負えません。

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