★02・FF11がもっと自慢して良い所【モーション&エフェクト】

written by 質六合・Zangetu

TVゲーム、RPGの戦闘で大切な要素に「モーション」と「エフェクト」があります。

キャラクターが何か行動をした場合、キラキラーンとね。出てくるアレです。

まあ、あまりにも当たり前の要素なので忘れがちですが、これらを系統立て、区分立てして大量数を整理した(せざるを得なかった)のは『FF11』が最初じゃないかな? と思っています。

当然、『FF11』以前のゲームで「モーション」と「エフェクト」が存在したわけですが、純粋に数が少なく、比較したり、統計を取るには不十分だったかなと。俺調べ。

判りにくいですか? ですよね~。

えーと。例えば。

片手剣を振り下ろす「モーション」。『FF11』以外のゲームでも、3Dのポリゴンモデルを使用していれば、確実に存在する動きでしょう。

ですが『FF11』ではこの片手剣を振り下ろす……という「モーション」があると、種族であるヒューム男、女、エルヴァーン男、女、タルタル男、女、ガルカ、ミスラという8種類の「モーション」が用意しなければいけません。

これ、スゴイコトなんですよ。特に『FF11』発売当時は。

さらに『FF11』には種族だけでなく、武器種っていう武器の種類が存在します。
格闘、短剣、片手剣、両手剣、片手斧、両手斧、両手槍、両手鎌、片手刀、両手刀、片手棍、両手棍、投てき、弓術、射撃の15種類

片手剣と片手斧の「モーション」なんて流用でいいじゃん。うん、そう思いますよね。でも『FF11』では……違うんですよね……。

実際にプレイ開始したらチェックしてみてください。片手剣を振ってる自キャラの動きと片手斧を振ってる動き。微妙に違いますから。片手斧を振り下ろした際に力が入ってるとか、左手がグーに握ってるとか。

なので、種族の8×武器種の15。正直、非常に似通った「モーション」は幾つか存在するんですけれど~全部で120種類。多いて。

さらにこれにジョブアビリティの使用、魔法使用、さらにWS(ウェポンスキル・必殺技)固有個別の「モーション」が追加されます。

えぇ……もう、考えるのもツライ。

ああ、当然、ジョブアビの「モーション」は他の動作の流用も多いですし、魔法は系統別にほぼ一緒ではあります。かなり省略されています。

とはいえ。14の武器種(投てきにはWSが存在しない)毎に用意されているWSは素の状態で約10種。その「モーション」は当然約10種。

さらに少々特殊なWSが約8種。

えええええええええええっぇぇえぇぇ。

うん、最後の方は嗚咽に近い何かが口から飛び出してくる感じでしょうか。やばいって。その数。

まあね。うん、『FF11』がオフラインの……オンライナップデートの無いゲームであれば、それも許しましょう。ええ。ですが。残念な事に、『FF11』はオンラインMMOなのです。

運営が続く限り、常に、改良更新、バージョンアップを求められる宿命を背負っているのです。

ある「モーション」をちょっとだけ変更したいなと思った場合、それが影響される諸問題を確認する必要があります。その際にチェックしないといけないリストの項目が一体幾つになるのか? 検討もつきません。

で。

その上。そこにモーションを彩る「エフェクト」が組み合わせるとワケが判らない数字になります。

それこそ、単純な片手剣の振り下ろしも、敵に命中したら、その命中エフェクトが表示されますし、WS(必殺技)を撃てば、その専用「エフェクト」が表示されます。

当たり前です。当たり前ですけれど。

サービススタート当時は破格の企画だったのは間違い無いでしょうし……現在でも他の競合ゲームを見回してもその組み合わせの「数」は尋常じゃないでしょう。

『FF11』は国産初の大作MMORPGということで、オタク業界に様々な影響を与えました。

この「モーション」「エフェクト」も実は大きな影響を与えています。知り合いの漫画家さん……一体何人が「剣士の必殺技を放つシーン」「究極強大魔法を使用するシーン」で参考にしていたことか。

知ってる。知ってるぞ。既存の魔法を使うシーンと被らない、迫力のある見開きを描こうとして『FF11』で確認開始。あくまで仕事でプレイしてたのに、ドップリ沼っちゃって締め切りを数回破った事実を!

時効だから言うけど、知り合いで二人。「あの先生『FF11』で原稿落としたって」っていうアシスタント系の噂で四人。飲み会レベルの噂で十数名。数十回。

う、うん、仕事ですからね。仕事。当時。ええ。

さらに、「エフェクト」に関して言えば、オブジェクトに設定されたモノも存在するわけで。

ワープや古代遺跡の特殊な表現など……ああ、もう、考えれば考えるほどやばい。

こんなゲームの開発運営管理……想像するだけでタスクが無限大でおしっこちびりそう。

ありがとうございます。と、過去及び、現在も運営に携わっている開発者様に感謝する日々でございます。

但し、エルヴァーン男の術モーション……通称「ガチョーン」。テメーはダメだ。

……まあ、うん、あれ、企画者の意図とは違うデザインで仕上がって来ちゃって、もう止めようがなかったんですよね。多分。昔同じ様なことになったこと、ある。

 

 

----配信やってます! アレ? これ、すでに呟きじゃないよね……。
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